大学受験 ご両親が話すとお子さんの成績が劇的にアップするあること

こんにちは。今日は大学受験(実は高校入試でも同じだと思っているのですが)で私が今まで15年間にわたって生徒のやる気を引き出してきたやり方をお話したいと思います。
自分のお子さんにそれをするというと抵抗があるかもしれませんが、ご自身の働いている職場にそういう教育をご両親から受けた若者がいたり、パートナーがそういう方だと大変高く評価するのではないかと思います。
ではさっそくまいりましょう!
お金の話を率直にする。
「うちはおまえを浪人させるお金はないから、今年受かったところに行けよ。」
この一言だけでも子供の危機感は激変します。

そうか。やばいな。がちでやばいな。
筆者の接した受験生で親御さんにこう伝えていただいた家庭は100%子供の目の色が変わりました。
できれば家計簿でもお子さんの目の前に出して家族会議をしっかりとして下さい。
いくらだったら払えるのか、いくら以上なら難しいのか、どのような苦労をしてそのお金を捻出しているのか。
具体的に話せば話すほど子供の意識は変わります。
子供が危機感を今まで持てなかったのは、今の努力不足が今後の自分の生活にどう影響するのかイメージできないからなんです。
(なぜイメージできないのかは下の 実は高校3年生って のところに書いています。)
浪人できない金銭的具体的理由を話されると、「ゲームできなくなって受験勉強ってだるいわ。」などと思っていたのが、けた違いに甘いのだと毎日勉強しろと言われなくてもわかるようになります。
受験そのものをするにも、1学部につき3万円から4万円のお金がかかることもしっかりと伝えるのです。
生徒たちは学校で

わたしは15個受ける!
なんてとんでもない話を聞いてきたりしているんです。
「15個受けたら60万かかってとても払いきれない。4個が限界。」
としっかり話せば目の色が変わります。

浪人は長い人生でたった1年の話。学歴はずっとついてまわるものだから浪人は構わないと娘にも言ってある。
こういう親御さんもいらっしゃると思います。
ですが本当にそうでしょうか?
浪人しても
成績があがるのは3割で、
横ばいが4割
下がる生徒が3割!なんです。

浪人時代の経験は無駄にならない。
無駄にはならないかもしれませんが、現役のうちにおしりに火がついて必死に努力した経験+1年のアドバンテージはより重要なものかもしれませんよ。
しかもあなたの職場では、
今の時代、できるだけ即戦力になってくれなきゃ困る、社内で箱入り息子を大人にしている時間はないから
学歴より人物重視の採用に移行 していませんか?
浪人年数もしっかり見るし、なんなら入試進学組か推薦入学組か、付属校出身者かすらよく見るようになって
本当に努力した人を選び、ルーズな人は採用を敬遠しているのではありませんか?
何より職場で「この若い子は世間知らずで責任感に欠けて学生気分で困るわ。学歴はあっても仕事は任せられないわ。」と上司の立場で評価したことはありませんか。
「どんな育て方されたのかねえ。」
まさに今なさろうとしている育て方がそれかもしれません。
ご両親が腹を括って現役のみの覚悟を見せる、
家庭の、現実生活の苦しさを語る率直さを持つ。
(教育のために苦しくなくても苦しいというくらいの演出すら個人的にはあってよいと思います。)
見た目の学歴への過剰なこだわりを捨てて自立心をはじめとした内面的なものを育てるビジョンを持つ、
ことがお子さんの本当の力を引き出し、
結果的に目先の受験の結果すらもよくします。
実は高校3年生って
筆者は学習習慣が身についていない高校3年生と仕事柄たくさん接してきましたが、
彼、彼女らは家庭にこれといった教育方針が基本的にないため、身の回りの状況が中学生の時と変わっていません。
食事は両親に用意してもらい、家事はほぼせず、部活と多少の勉強をして、何か希望があるときだけ口を開く。
つまり家庭では家族の一員としての責任を全く負っていない。
下手をしたら塾の帰りすらお迎えつきでありがとうすら言わず、車の中で親御さんが話しかけても無視です。(実話です)
こういう家庭では、親が社会や家でしている苦労話を食卓で子供と共有することもないので、
働く、暮らしていくとはどういうことなのか子供は全く知らない。
生活に月々いくらかかるかなど知らず、今言っている高校、予備校の学費も知らず自分は受験生で大変だと思っている。
まわりの大人もそのような意識を助長するように受験勉強で忙しいからと腫れ物にさわるように接している。
このような状況なので、多くの高校3年生は世の中について知っていること、接点が極端に少ないんです。
下手をすれば小6くらいと大差のない社会に対しての知識、責任感なんです。
わかりやすくいうなら
世の中が
「自分、友達」で構成されていて
行動は
「人の準備した食事をとる、服を着る、学校に行く、友達と遊ぶ、連絡をする、ゲームをする、携帯をいじる、部活をする、寝る」
の中から日々選んでいるんです。
だから働いてお金を稼ぐ、暮らしを営んでいく大変さを全く理解しておらず、
それに備えるための勉強の必要性など感じるほうが難しいのです。
まして世の中に苦しんでいる人たちがいることなど、自分と縁遠すぎて理解できず、知らないので
大学で知識を身に着けたり、新しいことを発見して社会に貢献しようなどという考えは現時点では全く持っていないのです。
これでは受験勉強に熱が入るはずもないですよね。
これと別の方法として、例えば本を子供自身が読むことは、子供と世の中の接点をつくるための一つの方法になりえますが、
それよりも家庭でお金のことを率直に話し、家事を担当してもらって
お子さんを子ども扱いせず家庭の戦力に今すぐなってもらうことが、
近い将来世の中の戦力として、また新たに築くかもしれない家庭での戦力としてしっかり機能して、
お子さんが自分を価値のある存在だと感じて幸せな人生を歩むためにより有効な方法であり
目の前の大学受験で良い結果を得るためのベストの方法だと
今まで教えてきた経験から強く思います。
大学に入ったら留学を と考えるご家庭やご本人は増えていますが、
日本人が留学で学ぶことは結局、
①家庭の一員として家庭の内外で働くこと
②自分の意志をしっかりと表明すること。
といった、家庭の中で教えられることとしてこの記事で挙げてきたことである場合が多く、
それを「日本と海外の違いの主なこと」として、多額のお金と時間をかけてあなたのお子さんが学んで帰ってきて
海外と日本の文化の違い、考え方の違いといったものを学ぶところまで幼さゆえに到達できなかったとしたら残念ではないですか。
(留学で得られる英語力をはじめとする語学力がどれくらいであるのかはまた記事にしようと思っています。)
ちなみに、実際そんな留学が多い状況なので、日本人の受け入れだけは拒否をするホストファミリーの方も増えていて、それは
服を脱ぎっぱなしにしてほったらかす、シャワールームの前をびしょ濡れのままにしてしまう、食器を洗わないといったような
家族の一員としての自覚の欠如から家事を積極的にやらない ということが主な原因のようです。
今までの指導から感じたこと、成果を上げたことをありのままに書いたので、厳しい内容の記事になりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました🙇♂️
今日から実践するとお子さんは確実に他の受験生よりも精神的に成熟し、目的意識、危機感を持つようになります!
もう少し学術的な自立に関する情報を知りたい方には少し古いですが以下のサイトを紹介致します。
静岡大学教授 深谷昌志さん 高校生の自立
https://www.blog.crn.or.jp/prevdata/monographpdf/3/3-vol-39_1.pdf
この記事のまとめ
ご家庭でリアルな社会、家庭生活を子供に見せることが
お子さんの自立心を育て、社会への関心を生み、大学受験レベルの長文などで取り上げる社会的話題や
入学後に取り組む学習、研究内容に対する関心を高め、
大学合格の可能性をぐっと高める!