高校の偏差値が70ない場合(いわゆる自称進学校)、一般受験でのMARCH受験は気を付けて!

今回は厳しいお話をお伝えしようと思います。
受験結果が出てからするであろうつらい思いを、いま少しだけ先に体験して、今読んで下さっているあなただけは、ぜひ合格を勝ち取ってください🔥
①高校受験と大学受験は受験する層の平均学力が違う。
通っている高校の偏差値の話というのは実は高校生たちはよくするんです。
しかもあまり勉強が得意ではない学校の子たちの方がよくしたりもします。

おれの学校の偏差値は今64あるんだって。上がってるらしいよ。
こんな感じです。そのほとんどがおれたちの学校は意外と悪くないって内容です。
(あくまで僕の15年の指導経験での体験談ですが、全国で同じことが毎年起こってると思います。)
これが大学合格を遠ざけてしまうんです。
高校の偏差値は高校を受ける中学生たちを基準につけられていて、日本の中学進学率はほぼ100%でです。
つまり、簡単にいうと日本全国の1学年の生徒のど真ん中が偏差値50に当たるんです。
ところが、大学の偏差値は違います。
なんと・・・
日本全国の同学年の上位1/4(上から25%)のレベルが大学受験で言う偏差値50なんです。
なぜかというと、大学進学をする人自体が高校生のうち55%ほどしかいないからなんです。
これをざっくり言うと、高校受験時の上位25%=大学受験時のど真ん中ということになるんです。
それを踏まえると、例えば
中央大学経済学部偏差値57.5
=埼玉県立春日部高校偏差値71
くらいになってしまうんです。
ほんと?と思われる方は偏差値70の高校の大学合格実績を見ていただいてもいいですし、中央大学付属高校の偏差値(69)を見ていただいてもいいです。
付属校で高校が偏差値69で大学が偏差値57.5って変な感じしますよね?
実はこういうことだったんです。
~偏差値の事実~
偏差値は塾ごとテストごとに異なります。
なぜかというと受けている人たちの学力レベルにテストごとに大きな(とっっっても大きな)差があるからです。
極端な例で言うと駿台模試の偏差値45の生徒は進研模試(ベネッセの模試)では70をこえることも少なくありません。
進研模試はごく普通の高校の生徒が主に受験するのに対し、駿台模試はトップ校の生徒しか受けないからです。
だから駿台模試での中央大学の偏差値を見て「なんだ偏差値49かあ」じゃあおれも行けそう。と駿台模試を受けてもいないのに思うのは大きな間違いですし、
進研模試の自分の偏差値(しかも一回だけの)が72だからといって、駿台の偏差値表を見て自分はGMARCHに受かると思うのは大きな間違いです。
今回の記事では、偏差値にも今までお話してきたようにさまざまある中で、スマホで検索すると最上位の方に出てくるサイトの偏差値を参考にしていると思ってください。
予備校名でいうと河合塾が示しているくらいの数字です。
話をもとに戻しますが、今通っている高校の偏差値マイナス10くらいが受験生として自分の思いつく努力をして届く範囲だと思っておくとよいと思います。
それ以上のところに受かるには、高1の1学期から放課後のすべての時間を勉強に費やす覚悟と
高1のころから4か月ごとくらいにその勉強の成果を模試で測っていく必要があると思ってください。
部活と勉強を両立して希望の大学に現役合格した体験記が1000人分ネット上にある一方で、
それを真に受けて失敗した4万人の先輩が、今日もその失敗をSNSに上げることなく、沈黙を守って暮らしているというのを忘れないでください。
こちらに高校入試の偏差値表と大学入試の偏差値表のリンクを張っておきますので興味のある方はぜひご覧ください。
②自分の通っている高校の友達のやっていることを志望校合格のための「普通」と勘違いしてしまう。

言いにくいことなのですが、高校の偏差値が10違うと生徒の質は学年1つ以上の差があります。(あくまで生徒にずっと指導したきた僕の個人的感覚ですが。)
ですから、当たり前に行っている家庭での勉強の内容も学校の進度も全く違っています。
それなのに、生徒も人間ですからどうしても
普段自分の周りにいる人を普通=OKな状態 と思ってしまうんです。
こうなってしまうと、以下のようなよくある悪いパターンにはまってしまいます。
よくある不合格パターンの例
①自分の高校の偏差値くらいの大学、学部に行けると思ってしまう。
②それはつまり、志望大学の実際の偏差値は自分の行っている高校よりも10以上高いということになり
③実際合格する人たちが多数通う高校より10以上偏差値的に低い自分の学校の普通=合格ライン だと信じてしまうことになる。
④勉強の量、質が大幅に不足し上位志望の大学は全滅。
結果として合格できる大学、学部は一番良くて自分の高校の偏差値-10のとこになってしまいます。
良くて です。自分の思う努力を自分なりにやったと思えるレベルの場合です。
たいてい人間は自分が必要だと思う量よりは努力しないので(そしてその傾向はレベルが下がれば下がるほど強まる)それ未満になってしまいます。
このパターンに陥らないためには、
模擬試験を常に受けること につきます。
そうすれば、完璧に正確ではもちろんありませんが、自分が志望校受験者の中でどのあたりに現在いるかがわかり、
①もっと長い時間勉強したり
②新たな勉強のやり方を真剣に調べたり
③志望校のランクを下げたり
するきっかけを得ることができます。
特に③ができる人は、無謀な志望校(というよりもただ口にしているだけ)を掲げ続けている人よりも結果的に高いレベルの大学、学部に進学することが可能になります。
なぜなら、みんなの志望校決定の実際は以下のようだからです。
クラスで話題になっていた学校には実際はほとんど受からない
高校生の多くは、①で述べたような高校と大学の偏差値の違い や 実際に出題される問題や合格最低点のこと など調べようとも思わないので、
自分の実力とは程遠い大学、学部を「目指している」というようになります。
(学校の先生も「そんなとこ受からないよ」と言っては苦情につながりかねないので基本的には言いません、
実際落ちた時にはもう卒業でその高校に生徒は来ませんしね。
何日か不合格後高校に登校しても、自分の落ちた話を学校で積極的に部活の後輩にしたりしませんしね。)
その結果
①みんなが早慶を受ける高校(高校偏差値68以上くらい)のほとんどではクラスで3人くらいしか合格者が出ず、
実際にみんなが受かるのは2ランク下の日東駒専になり(努力家が1ランク下のGMARCHへ)
②みんながGMARCHを受ける高校(高校偏差値58~65くらい)の・・・3人・・・
実際は大東亜帝国になり(努力家が日東駒専)
③みんなが日東駒専を受ける高校(高校偏差値50~60くらい)・・・3人・・・
実際は聞いたことのないところや特に行きたくもなかった分野の専門学校(努力家が大東亜帝国)
に進むことになるんです。
(僕が受験のたびに極力生徒からクラスや部活の友達の受験結果の実際を聞いて得た話です。)
※実際に東大、早慶、GMARCHに受かるのが特別なことではない学校は、合格人数でランキングの上位10校に入っているような学校およびそれと同レベルの高校だけです。
以上のようなたくさんの先輩が犯してきた間違いを前もって知り、自分の力を常にしっかり把握することで志望校合格に確実に近づいていってください!!!
それでは、今日のまとめです。
今回の記事のまとめ
大学受験では
①高校の偏差値の10以上下回る大学に合格するのも大変。
それは、高校と大学の偏差値ではもとになる集団の質に大きな差があるから。(大学進学する人は中学時の成績約上位半分の人だけだから)
②高校の偏差値が70未満くらいの学校で周りの生徒に影響を受けて同じ勉強量、質になってしまうと、GMARCH以上の合格は難しい。
※合格のためには模試を頻繁に受けて自分の志望校受験者内での位置(高校内での順位ではなく)を知り、勉強量と質を常に改善していくことが大切!
じゃあ、具体的に大学受験の勉強一体どう始めたらいいの?と思われた方はこちらの大学受験の肝である英語の勉強法の記事をぜひご覧ください!