~英語強者が絶対はっきり理解している5文型の基礎=「品詞」が10分でわかる。~

この記事では、以前の記事でお話しした英語学習のスタート地点かつ得意になる鍵である「5文型の理解のための品詞」について説明していきます。
最後まで読むだけで、あなたも英語得意への大きな1歩が踏み出せます!
✅「品詞」はなぜ絶対に理解しないといけないのか?
5文型をどれくらい深く理解し、本当に身につけているか が英語が得意になるための最重要ステップだということに関しては
英語が話せて大学受験英語指導経験のある方なら異論が出ないところだと思います。(関連記事)
でも、5文型に英文を分類するのって実は簡単じゃないんです。

意味で考えれば大体わかるんじゃね?
ティローーー しょうたアウト!!(大晦日の〇ウン〇ウンのやつです💦)
だって何のために文型を考えているんでしたっけ?
そうなんです。文型から意味を考えるためです。
これはおかしくないですか???
圧倒的事件です!!!!!
これは意味→文型→意味 の順に考えていることになります。
だったら文型なんて最初から考える必要がないですよね。
5文型のどれかに英文を分類していく理由は、
5文型のどれかに分類すればそれによって意味がわかるようになるからなんです。
それなのに英文を文型ごとに分類するときに、単語を見て文の意味をなんとなく想像しちゃだめなんです。
じゃあいったいどうやって文型を把握するんでしょうか。
「品詞」を通じて把握するんです。
だから品詞がわかっていないと5文型は理解できず、英文の意味もわからない。
わかったとしても短い簡単な文のみで、大学受験やTOEICをはじめとした各種英語検定の長文読解などには全く歯が立ちません。
ですから、英語の基本は品詞にあり! と言えるのです🤗
ここからはそんな英語力向上の最大の鍵である「品詞」についてその区別の仕方をお伝えしていきます。
①4つの品詞を理解する!

①動詞
1.一般動詞
勉強する、建てる、見る、話すなどです。ただ、認識する、証明するなど「動き」ではないものも入ります。日本語訳なら文末についている言葉がほぼ動詞です。
2.be動詞
英文で見ればis,am,are,was,wereなのでわかりやすいですが、😱日本語になるとわからない英語苦手の方は多いです。
日本語でいうと=の役割をしている部分です。(日本語の「は」にあたることが多いですが絶対ではないです。)
be動詞にはほかに「いる、ある」の意味があり、この場合は「は」と訳してしまうと意味がわからなくなります。
②名詞
1.ものの名前を表す名詞(普通名詞)
木、山、車、ドレスなどです。わかりやすいと思います。「大きな木」や「両親が買ってくれた豪華なドレス」なども木やドレスを説明(修飾)する言葉がたくさんついていますが、名詞です。
2.目に見えないものを表す名詞(抽象名詞)
概念、気候、思考法、改善、生産、やさしさ、などです。「勉強が楽しくなる思考法」や「世界中の多様な気候」も思考法や気候を説明(修飾)する言葉がたくさんついていますが、名詞です。
💡漢字の熟語で表されることが多いです!
😱抽象名詞が名詞だとわからないと長文読解で不利なだけではなく、英作文が苦手になる危険性大!
③形容詞
名詞の様子、性質を説明する言葉です。
美しい、複雑な、たくさんの、などがこれに当たります。
🙉形容詞が出現する場所🙉
❶名詞の前で出てくる
美しい港、複雑な仕組み、たくさんの改善案
❷主語の説明をするために日本語の文の後ろのほうで使う。
彼の作ったアプリはすごい。
彼女の住んでいるマンションのエントランスは広い。
④副詞
動詞、形容詞、副詞を詳しく説明(修飾)する言葉です。(副詞は副詞を説明するのにも使えるってことです。)
美しく、複雑に、大きく、深く、本当に、素早く、ゆっくりと、すごく、とても、などがこれに当たります。形容詞とかなり似てますが、言葉の終わりが「く」や「に」になってますね。
🙉副詞が出てくる場所🙉
いろいろなところに出てくる!
ゆっくりと動く電車に乗って箱根に行った。
わたしは本当にあなたに感謝しています。
😱副詞の見分けが苦手でこの後の文型の区別ができなくなってしまう方は多いので、ここでしっかり身につけてしまいましょう。
※品詞の重要性についての学術的な説明をご覧になりたい方はこちら
https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/108184/S13482084-68-P323.pdf
②品詞の見分け練習問題!

下線の部分を表す英単語として適切なのはどっち?(答えは問題コーナーの後ろ)
1.その俳優の演技は本当に素晴らしかった。
あ:really(副詞) い:real(形容詞)
2.彼の出版業界での経験は我々にとって貴重だ。
あ:value(名詞) い:valueable(形容詞)
3.我が国が鉄鋼の生産量をこれ以上増やすことは難しい。(この3つの単語の品詞を辞書で確認してそれをヒントに答えてみてください。)
あ:productive い:production う:produce
4.このテキストを使いこなす難しさは使ってみないとわからない。(この2つの単語の品詞を辞書で確認してそれをヒントに答えてみてください。)
あ:difficult い:difficulty
5.翔太は第一志望合格のために努力する。
あ:try hard い:effort hard
次の文を英文にするときに使う動詞はbe動詞?
一般動詞?
6.さくらは昨日ディズニーランドに行った。
あ:「は」がついてるからbe動詞
い:「行く」という一般動詞
7.彼の長所は簡単に投げ出さない粘り強さだ
あ:「は」がついてるからbe動詞
い:「粘り強い」という一般動詞
8.私たちの学校は年に1回アバターをつか
った修学旅行をネット上で行う。
あ:「は」がついてるからbe動詞
い:「行う」という一般動詞
9:日本のフランスパンの特徴は硬すぎないこ
とだ。
あ:「は」がついてるからbe動詞
い:「硬すぎないことだ」という一般動詞。
10:世界中で多くの研究者がアンチエイジン
グの研究をした。
あ:「研究をする」という一般動詞を使えば大
丈夫。
③練習問題の解説!
1.「本当に」は副詞だからreally(あ)が正解。形容詞は「本当の」
2.「貴重だ」は形容詞だからvalueable(い)が正解。名詞は「貴重さ」
3.「生産」は抽象名詞→productionproduction(あ)が正解。
4.「難しさ」は抽象名詞→difficulty(い)が正解。
5.「努力する」は一般動詞だからtry hard(あ)が正解。「努力する」と聞くとeffortが浮かぶ人も多いと思いますが、effortは「努力」という名詞。これを努力するに変えるにはmake effortsのようにほかに動詞が必要になります。
ちなみにhardは動詞を説明(修飾)する副詞です。
6.文末を見て「行く」という動詞をつかむ。正解は(い)。
7.文末は「粘り強い」だが、「粘り強い」は性質を表す言葉=形容詞、だから主語と形容詞を結び付けるbe動詞(あ)を使う。
8.文末を見て「行う」という動詞をつかむ。正解は(い)。
9.文末は「硬い(硬すぎない)」だが、「硬い」は性質を表す言葉=形容詞、だから主語と形容詞を結び付けるbe動詞(あ)。
10.文末をみて「研究をする」という動詞をつかむ。正解は(あ)。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
まずはここまで取り上げた4品詞を理解すれば英語力の飛躍的向上につながること間違いなしです!
「他の品詞についてももっと網羅的に書かれたもので理解を深めたい」という方には
品詞について書かれたMRI語学教育センターさんの記事を紹介させていただきます。
それでは今日のまとめです。
今回の記事のまとめ
⓪英語の基本は5文型の理解。
これが確実にできていないと内容のしっかりした文は全く読めなくなってしまうが、その5文型を理解するのに品詞は必要不可欠!
①英語の品詞には主に4つある。(名詞、動詞、形容詞、副詞)
②抽象名詞は漢字の熟語であることが多い。これを名詞だ!とわかることが大切。
③一般動詞は動きを表すものも多いがそうでないものもある(認識するなど)。
be動詞は使う文を見極める練習を!「は」や「です」がついていればいつもbe動詞を使うわけではない。(これについては他記事の5文型SVCのところも参照してください。)
④形容詞は名詞の前と文の終わりによく出てくる名詞の性質を表す言葉。
⑤副詞は名詞以外の3品詞を説明(修飾)する言葉。わからずじまいの人が多い。この記事の練習問題や英単語集の品詞欄を確認して形容詞との区別がぜひつけられるようにしましょう!