英検準1級とTOEIC700点どっちが上?~何級・何点だと本当に英語が話せるのか~

この記事の途中には一部広告があります。





英検何級なら英語が話せるのか、TOEIC何点ならどれくらい話せるのか、と英検何級がTOEIC何点に相当するのかは、


英語を学んでいる方にとってかなり気になる話題なのではないかと思います。


そこで今回はマンツーマン指導25000時間以上を行う中で筆者が感じてきた+問題同士を比較して考えた英検とTOEICの級と点の対応関係と、


その級、スコアで本当にできることを主に私の指導経験に基づいてお伝えしていきたいと思います。


これは本来個人差が大きくなかなか割り切って言える話ではないのでしょうが、例えば飲食店に行って行列ができている時に、


しょうた

あと何分くらい待ちますか?



さくら

そのときによるのでなんとも・・・


と答えられても聞いた方としてはなんの参考にもなりませんよね。


ですから、当記事では不正確さを含むのは承知で、ざっくりとした、でも英語の資格にあまりなじみのない方の参考になるような基準を示したいと思います。



1個人の、だけども本人も900点オーバーで学習指導経験が25000時間以上ある人間の経験談として聞いていただければと思います。



※そのようなこの記事の性格から、データの数字を細かく読み解いてというようなことはしていません。


(数字を細かく見ていっても結局断定や間違いを過度に排除して書くと、700点の人は英語が話せたり話さなかったりする というような毒にも薬にもならない話にしかならないんですよね。)





英検〇級と実際の英語力


✅ 英検5級


英語に触れ始めた段階。日常生活で目にする英単語でわかるものがでてくる。


しかし、英語を実際に話すとなると何も出てこずに黙ってしまう場合が多い。


聞いて理解できる英語もまだほぼない。

✅ 英検4級


5級とほぼ変わらない。認識できる単語は4級の2倍近くになり、見たことがある英文法のルールはかなり増えるが口から英語が出るレベルではない。


英語を聞いて理解することもまだまだ難しい。


✅ 英検3級


1500語以上の英単語が問題文中に登場し、中学で習う英文法を使った文は一通り問題中で使われている級。


しかし、英検の合格ラインは正答率でいうとほぼ6割くらい(しかも4択問題)であるため、合格するのにそれらを十分に理解している必要はない。


わかる単語を拾い読みして、定期テスト対策のようにごく短い文(5級リーディング程度でもどうにかなる)を書いたり話したりする力があれば合格できてしまう。


そのため、日常生活で簡単な英語を話したり、読んだり、聞いたりすることはまだまだほとんどできない場合が多い。



英検3級、4級の英文は使える!

英検3級、4級の合格者の平均レベルはここまでに書いたようなレベルだと筆者は指導した経験上とらえていますが、


それは3級や4級の英文が役に立たないということではありません。


少し例文を見てみましょう。


🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉


John’s teacher was angry because John

forgot to do his homework again.

(2022第3回英検4級1⃣⑴)


ジョンの先生はジョンが宿題をやるのをまた

忘れたので怒っていた。


🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉


Have you wrapped Mom’s birthday

present yet?

(2022年第3回英検3級1⃣⑴)


ママの誕生日プレゼントはもう包装したの?


🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉


これらの文をしっかり話せるように練習し、

自分の知っている使いたい単語と適宜入れ替えられれば、英語で簡単なコミュニケーションをとることは十分に可能です。

(簡単以上のことも不可能ではありません)


しかし、多くの場合単語を答えるパートの問題を勉強している時は1文全体をあまり気にしていなかったり、

リスニング問題に取り組むときは放送された文を話せるように練習はしなかったりするので、

結果として3,4級合格者でも実際は英語がほとんど使えなくなってしまうんです。


英語を実際に使う上では、「何をやって英検に受かったか」が大切なんです。


主に話すことを意識して3級、4級の過去問などを「使って」いければ、この二つの級について学習することはとても有意義なことになります。


実際筆者の生徒さんでは、上のように勉強をした結果、3級合格者でも仕事で英語を日々海外の方との会話に使ってらっしゃる方もいます。


✅ 英検準2級


試験としてはかなり難しくなり、合格率も37パーセントほど。


海外の人が日本で道に迷っているときなどに単語をつなげて案内したりすることはできる場合も多い。


しかし、自分の考えや気持ちを英語で伝えるといった普通の会話をできる人は準2級合格者の中にもまだほとんどいない。


ただ、もしこの準2級のリーディングの問題にある英文を実際に大きく詰まることなく話すことができれば、そのスピーキング力は英検準1級合格者を上回るレベル。


※英語の勉強を本格的にやりたいけどどこからどう手をつけたらいいのかと思ってらっしゃる方はこちらをクリック↓





✅英検2級


合格のためには4000語以上の単語を読んでわかる必要がある。


合格率も25%前後(しかもこの合格率は英検準2級には合格または合格レベル以上ある方の中でのものだと思われます。)と間違いなく難しい級。


一般の大人が読むような洋書の文でも読める場合が出てきます。


しかし、この級になっても実際に英語を話してみると動詞のない文を話したり、ずっと黙ってしまったりといったことが多く、


合格=即英語がコミュニケーションで使える とはなっていない場合が多いです。


本人にも「英語が話せる」という感覚はあまりない場合が多いです。


ただ、もしこの2級のリーディングの文を大きく詰まることなく話すことができたなら、そのスピーキング力は英検1級合格者の多くを上回るレベル。


また、英検2級は来週から英語圏に赴任して仕事をして下さい。と言われると苦しいレベルではあると思いますが、


英語環境に数か月くらいで馴染めるだけの素養があると言っていいと思います。


筆者の教えた経験に照らしても、「英語の学習スピードが高まっている方が受かる級」と言えます。


(なかなか2級に届かなくて・・という方から準1級受験までを考えてらっしゃる方は、


それ未満のがむしゃらに独学してもどうにかなるステージにいるわけでも、準1級合格後の方のように独学のやり方を確立しているわけでもなく、最も誰かにマンツーマンで英語を習うことで学習効率が良くなると思います。


このような方でどこかに通われて失敗された経験のある方、ぜひ同じような方を多数合格に導いてきた情熱家庭教師にお問い合わせ、ご相談ください!)






英語が話せる?

英語が話せると本人が思うかどうかは

1.性格

2.海外で生活したことがあるか


の二つが大きく影響していて、実際英語力がどれくらいなのかはほとんど関係していないと筆者の経験上は思います。


まず1.についてですが、自分のことを英語を話せる、と紹介される方は性格的に前向きで細かいことを気にしないタイプの方だと思います。


こういう方はまさに英語でのコミュニケーションに向いていると思います。


英語を話す海外の方はたとえ英語を母国語とはしない方でも日本人よりは積極的に主張をし、話す方が多い、

そんな中でコミュニケーションをとっていくにはこの積極性は必要不可欠だと思います。


逆に英検1級を持っていても「全然話せない」と自己評価する方もいらっしゃるんです。

(こういう認識は”謙虚”というよりも”消極的”と呼ぶ方がよいようなもので、英語を話す時の暗い表情などにつながって邪魔にしかならない、と個人的には思います。)



次に2.についてですが、海外で生活した方は自分の英語が通じた経験をたくさん持っているので、


同じような英語力を国内で身につけた方より自己評価が高いように思います。


でも、実は英語を使ってそれなりに意思疎通をするということはみなさんが思ってるよりずっと簡単なんだと思います。


だって、実際の会話なら表情や身振り手振りでも情報を伝えられますし、文が完全である必要もありませんからね。


だから実際の英語力の高低に関わりなく、海外で暮らしたことのある方なら、


ずっと国内にいて英会話に恐れがある一般的英語学習者よりは、自分の英語力にポジティブな印象を持ちやすいんだと思います。


(実際は2年以上の海外居住経験者でもTOEICの平均点は730点ほどなのでそこまで大した英語力を持っているわけではないいんですね。)


ですから、国内で英語を勉強されていて英検準2級以上の英語力をお持ちの皆さんは、

今よりもう少し話すことを意識した勉強を1か月もやったら、

「自分は英語を話せる」と堂々と公言することからはじめて欲しいなと筆者は思っています。

それが英語でいいコミュニケーションをとるための近道ですし、それくらいの力をみなさんはお持ちなんです。



✅ 英検準1級


合格のためには8000語!前後の単語を読んでわかる必要があり、合格率も15パーセント前後(もちろん英検2級以上の力を持っている人たちの中でです。)


言うまでもなく難しい試験で、文部省によると高校の英語教師の平均レベルもこれに満たないそうです。


問題を1度見たことのある方なら英検2級との圧倒的な差がわかると思います。







準1級になると英語を使える、話せるという実感が出てきます。


少し前に書いたように、もちろん英語力の自己評価は個人個人の性格にもよりますが、


「英語が口から出ずに黙りこくってしまう。」人の割合は圧倒的に少なくなると思います。


筆者の教えた生徒さんでも準一級を持っている方は英語をほとんど話せないと感じていた方はいませんでした。


もちろんネイティブのように英語を操れる(発話スピードが速く、海外ドラマを見てほぼ全て内容が把握できる、新聞を読んでもスムーズに理解できる)というのとは違いますが、


日ごろから洋書の比較的読みやすいものであれば楽しむことができますし、


会話でも自分の意志を最終的には伝えることができることが多く、


相手の言っていることも大筋は理解できるのではないでしょうか。


英語を話せることを目標にするなら準一級を目指すのがよい!とはっきりと言えると思います。


ちなみにTOEIC700点の方より英検準1級の方のほうが英語をある程度話せる可能性は高いと思います。


その一番理由はやはり英検準1級にはスピーキングのテストがあるからです。


確かにそんなに多くの英語でのやり取りを必要とするわけではありませんが、


準1級で課されている「4コマ漫画を見てストーリーを自作し即興で話すこと」や


「それに対する質疑応答」などは、その試験の突破を目指すことで英語を話せる自分を目指すにあたって説得力のある内容だと思います。


実際僕はこの面接の突破を目指して過去問を使って会話練習をした際に、英語を話せるようになった実感がありました。



※英検準1級の問題を見たが、語彙のレベルが高すぎて・・・と思われた方はぜひこちらを↓





✅ 英検1級


必要語彙数は12000語前後、問題の難易度もリ
ーディングからリスニングまでこれまでの級と比べれば圧倒的です。


そもそも日本語の時点でコミュニケーションに圧倒的苦手意識がある ということがなければ、取得者は間違いなく英語を第二言語とする人間としては立派と言えるレベルで使うことができます。


英会話ならかなりスムーズに話ができるでしょうし、


海外ドラマも5割から10割理解できるでしょう。


洋書も日本語の本を読むのに比べれば3分の1くらいのスピードかもしれませんが支障なく読めることが多いと思います。


ただ、1級を取ることはかなりの時間を必要とし、正直適性も必要とします。


ですからそれを目標にするよりは多くの方にとっては、


準1級をとったら実際の会話や読書、動画視聴などを増やして自分の頭の中にすでにあるものを使う訓練を多くした方が、


本来の目標であるはずの英語のスムーズな利用や自信につながると思います。


また、実はそうすることが英検1級への近道でもあると筆者は感じました。


多くの労力を払って取得した英検1級、しかし、自己評価となるとここに至っても「全然話せない」と語る方がSNS上などでは散見されます。


ネイティブの賢い方の英語力と比べれば1級合格者でも差があることが多いので、


ネガティブな方はこうとらえてしまうこともあるようです。


より詳しく1級のことを知りたい方はこちらから↓







TOEICのスコアごとの実際の英語力


✅ 300点未満


英語に対する理解はまだまだ。


英語で何かをできるレベルではない。


意思疎通をするのは難しい。


TOEICの試験中もかなり眠い・・・


✅ 300~395


まだまだ「英語」と聞くと逃げ出したくなる方が多い。


完全な日常会話なら身振り手振りも交えて成り立たせることができることもあるが、基本的にはコミュニケーションは取れない。


✅ 400~495


知っている単語は3000語以上あって、簡単な英文を読むことであればできるレベル。


話すとなるとほとんどできない場合が多い。


聞くほうもまだまだ難しい。


✅ 500~595


英語には自信を持っている方が初めてTOEICを受けたらこの点数帯だったという場合も多い。


英語でそれなりに意思疎通できる人も出てくるが、5文型をはじめとした英文法の運用に不安のある人が多く、会話となると口から英語は出てこない。



英語の文書、メールなどであればかなり読んで意味がわかる場合も出てくる。


まわりに英語ができる人がいなければ重宝される場合もある。


だが、英語を使う業務を割り当てられた場合は相当困ることになる。


✅ 600~695


英語の文書を読むことならかなりできることが増える。


度胸の据わった方なら会話をすることもできる。


ただ、700点(ざっくり正答率で言って73パーセント前後)に到達していない場合は基本的な文型や動詞の語法などを体得していない場合が多く、


(ゆっくり読んで何とかわかるレベル)


話す際の思考回路も完全に日本語→英語で、そこから考えると英語である程度の長さの文(1文10語を超えるような)をゆっくりでも自然に話していくのは厳しいだろうと思われます。


TOEICには難しい構文の文はほとんどない

TOEICには倒置などの難しい構造の文はほとんどなく、素直な文が多いです。


それだけにスコアには基本的な英語の力がどれだけあるかがはっきりと反映されます。


「TOEICは癖があって・・・」などという記述を時折見ますが、


癖のせいで得点できないのではなく、基本的な英語力(5文型、基本動詞の語法の理解→体得)を欠いていることが原因です。


筆者はTOEIC指導をしてきた際もここを習得できた生徒さんはスムーズに得点アップできた事例ばかりです。


✅ 700~795


英文を読むこと、はっきりと話された英文の耳からの理解に関してはかなりできるレベル。


このレベルの人が英文を読んで全くわからないということはあまりないと思います。

(少なくとも知らない単語だけ調べれば文の意味は分かる といったケースが多そうです。)



仕事上などで本当に必要なことに関して英語で会話できる人も増えてくる得点帯だと思います。


筆者としては英語を話せるということを目標にするならまずこの700点オーバーを目指すことをおすすめします。


TOEICリスニングの文を1文1文文型を理解したうえで話せるように繰り返しトレーニングしていけば実現できると思います。


下のボタンの記事は大学受験用の記事ではありますが、リスニングの文を使った勉強法について細かく書いておりますので興味のある方はぜひ!




✅ 800~895


認識できる語彙の数も7000語は突破していることが多いレベル。


860点以上はTOEICが定める一番上のレベルになる。


現状でも英語を使える方、仕事で使っている方、海外での生活、仕事を経験した後この得点を取得した方が多い。


TOEICの平均点が世界で一番高いドイツでの受験者もその平均点は826点。


このような国での受験者は第二言語(第三?)として日常的に英語を使用していることが多いと思われるので、


TOEIC800点オーバー、特に860点オーバーであれば十分に英語が使える(もちろん使っている本人にはさまざまな英語に関する悩み、不満はあります)


といってよいのではないでしょうか。


筆者としては、英語を真剣なコミュニケーションの手段として使うための最低限のラインが700点、



しっかりと使っていきたいなら800点以上を目指すのが良いと思っています。


それは英語を全く話せないような状態で800点をとってもらうのは非常に厳しかったという筆者の経験の裏返しでもあります。


基本的な動詞を使った文ならすぐに話すことができるアウトプットレベルの人のリーディング能力=800点↑です。



TOEICスコアと英検級の対応


ここまで書いてきたことを踏まえて、筆者なりのTOEIC、英検級の対応を書いていきます。



✅ 英検5級、4級、3級=TOEIC該当なし


まだまだTOEICで英語力を測れる段階ではないです。


この段階でTOEICを受けると眠くて眠くてたまらないという話を筆者も生徒から聞いております 笑


逆にTOEICを受けて全く歯が立たない場合は、英検を受験して、または過去問を解いて自分の英語力の現在地を確認した方がいいかもしれません。


例えば英検3級の問題で90%以上取れないようであれば、TOEICの勉強(過去問を解く、TOEIC対策問題集を使う)をするのはまだ時期尚早だと思います。


その場合の筆者のおすすめは、


1.東進英文法レベル別問題集①、②を繰り返して英文法の基本を学ぶ。


2.英検準1級用の単語アプリを使って語彙数を増やす。


3.1億人の英会話(大西泰斗 著)を使って基本的な動詞を使った英文の作り方を学び、暗記する。


のがおすすめです。




✅ 英検準2級=TOEIC 300~450


これは、TOEICによく出る単語をある程度覚えた(覚えようとした)場合です。


単語がわかったとしても読めない文があまりに多いです。


受験される方が大学生以下なら、ビジネスシーンを理解していない場合も多く、なおさら得点は難しくなりそうです。


TOEIC対策問題集や、過去問ばかり解くより、英検3級の項でおすすめしたような学習コースをたどったほうが結局はTOEICで目標の点を取るのは早くなるでしょう。


✅ 英検2級=TOEIC 450点~650点


TOEICは問題のレベルを考えると、誰が最もできる英検2級かを競うテストに筆者には見えます。


英語の基礎を身につけずに2級にぎりぎり受かったような方は450点で、準1級も視野に入ってくるような方は650点でしょうか。


本当は英検2級=〇〇〇点といいたいところですが、英検2級はそれくらいレンジが広いです。


それでもあえて乱暴にだいたいのイメージをつけるなら平均をとって、英検2級=550点でしょうか。


難関大学合格、かつ英検2級の方はTOEIC600点以上はしっかり英語の勉強をブランクを作らずに継続すればすぐにとれるのではないでしょうか。



私が教えた際も難関大学に受かったあとの生徒さんは本格的に勉強すればすぐに600点、人によっては700点に到達しました。

(実際はGMARCHレベルの大学でも学生の平均点が500点いかないことも少なからずあるようですので、600点を取ることは簡単、ということではありません。)



まさに英検2級レベルの方が勉強し、受験すると英語の力が伸びて、転職や就職に役立つ評価も得られるのがTOEICだと思います。




✅ 英検準1級=TOEIC 650~850


これは筆者が講師として教えた経験にプラスしてTwitterなどでプロフィールを見た印象も手伝ってこういう数字になっています。


より絞り込むなら、英検準1級の方が最低限のTOEIC頻出単語などを覚え、短期間対策をして自然にとれるのは700点~750点くらいであることが多いのかなと感じています。


それ以上の点を取る場合はTOEICの勉強の途上で英語力が伸びていたということではないか、と経験上は感じました。


逆に準1級を持っているのにTOEICの得点が700点に届かず伸び悩む場合(頻出単語は覚えているのに)は、


読解スピードに問題があると考えられます。


(英検準1級はTOEICに比べると時間的には余裕のある試験です。)


その場合は、単純にTOEICの問題をたくさん解いていく+毎日洋書、新聞を読む習慣をつけるのが良いと思います。


特におすすめなのはJAPAN TIMESです。


英語レベルとしてもぴったりだと思いますし、もしここでわからない単語が出てきて、それを習得していけば(特に経済関連の記事)


TOEICに出る単語も自然に頭に入っていくということになると思います。


なにより、僕たちが英語を勉強しているのは基本的には生活の中で英語を使えるようになるためですよね?


でしたら、新聞や本を読むレベルに達してきている英検準1級の方が、TOEICで点を取れればいいからとそれに挑戦しないのはすごくもったいないと思います。


またTOEIC700点を最短でとるためにも、英語を生活の中に取り入れるのがベストなやり方だと、指導経験上も、筆者個人の英語上達の過程と照らしても感じています。




✅ 英検1級=TOEIC 850~990


以前は900点が英検1級の底のように書かれている記事が多かったように思いますが、最近のSNSなどを見ていると900点を取れなくて苦しむ方もいるようです。


ただ900点をとったけど英検1級は何回も落ちたという方の方が圧倒的に多いようです。


これは準1級にも共通して言えると思いますが、英検→TOEICの移行はそれほど困難を感じない方が多いのに対し、


TOEIC→英検は厳しい場合も多いようです。


特に1級の場合はTOEICに比べ必要語彙数も5000語前後増えますし、何よりライティングやスピーキングもあり、


その題材の硬さや難易度に圧倒される人も少なくありません。


ですのでこの英検とTOEICの換算は、



「すでに英検準1級や1級を持っている方がTOEICだったら何点取れるだろう」という疑問を解決したいときに参考にしていただくといいと思います。




英語を話せるようななるためのおすすめのルートはこれだ!



情熱家庭教師ゆう としては、

英検準2級→英検2級(TOEICを並行して学んでもよい)


→TOEIC→英検準1級→TOEICというのがおすすめのルートです。


就職や昇進の際確実に評価されるのはTOEICですが、

TOEICはLRの場合スピーキング能力が置き去りになってしまい、結果的に英語力の伸びが遅くなってしまうんです。


また、覚える単語のジャンルも狭いため、TOEICという実践的な試験も受けながら、


英検でより幅広い語彙やスピーキング、ライティング能力も高めていくのがおすすめです。



一見TOEICならTOEIC対策に注力したほうがよいように思われるかもしれませんが、


結局4技能(聞く、読む、書く、話す)をバランスよく鍛えていかないと、ちょうどキャンプなんかでカレーを8人分作るのに、


ごはんと具ばかりあってルーが少なかったら結局カレーは3人分しかできなかった、みたいなことになるように、


限られた予算(=時間、労力)はそれぞれの材料(=リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)にバランスよく配分した方が、結局どの能力をとってみても高いところまで到達します。


筆者の指導経験上は、特にスピーキング能力が相対的にかなり低い方が多く、ここを高められると、


それまで伸び悩んでいたリーディングやリスニングの能力も再び伸びやすいです。


逆に、スピーキング能力を鍛えずにリーディングやリスニング能力だけを鍛えようとすると、


「もっと得点のコツを・・・、コツを・・・」


「まだ見たことのない難しい文法の項目を勉強しなきゃいけんないんじゃないか」と間違った方向に追求することになり、


結局遠回りになってしまいますし、もしも目標のスコアを達成した場合でも、


「〇〇君、君TOEIC800点なんだったよな?4月から海外担当で頼むよ。」


などと言われたときに震え上がることになって、何のために英語を勉強したのかわからなくなりかねません。


この記事を読んでいただいたこれからTOEICや英検を取得される方には、ぜひ4技能バランスの良い学習で効率よく、

取得後も胸を張って英語ができると言えるような学習ロードを通っていただければと思います。


僕もみなさんと一緒に頑張っていきます!


最後までお読みいただきありがとうございました。


当ブログでは英語学習法について日々記事を上げていきますので、今後もぜひチェックしてみて下さい!