今晩中学入試塾通いのわが子にかける、やる気を引き出すあの言葉

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中学入試を控えたお子さんをお持ちの方こんにちは!


15年余りにわたって、学習困難なお子さんから超難関校志望のお子さんまでさまざまな方と向き合ってきた情熱家庭教師ゆうです。



今日は僕が出会って間もない生徒さんに決して軽くはない宿題を毎回やってもらえて、成績を伸ばせるようにずっと工夫してきた生徒さんに対する接し方をお伝えしようと思います。



ご両親がこれをできるご家庭は家庭教師、塾いらずになるかもしれません。

①子供の頑張りを口に出して面と向かってほめる。


突然ですが、職場や家庭での皆さんの不満を思い出してみてください。そのなかには必ずといっていいほどこのような項目が入ってくるはずです。


「上司が自分を評価してくれない。」「旦那が妻がありがとうを言わない。」


上司から、パートナーからみるとそれくらいのことは「当然」だと思っているんですね。

むしろもっとあんなところを改善してもらいたい、こんなところに気をまわしてもらいたい。とすら思っていると思います。

そして、上司、パートナーの側も悩んでいます。どういう風に仕事を割り振ればいいのか、なぜ仕事に必要な知識をもっと自主的に身につけてくれないのか、

なぜ家族を支えるためのキャリアの分岐点にいるのをわかってくれないのか、そしてこんな行動に出ます。



①率先して会社に朝早く出社し、準備、学びをしている背中を見せる!

②改善すべきポイントをパートナーに具体的にわかりやすく示す。

③間違いがおこったときにわからなくならないようにすぐに指摘する。


言われたわれわれの側はどんな心境でしょうか。



もし僕がその立場だったら間違いなくやる気は出ません。自分のやったことは全て当然とみなされ、足りないところばかりを指摘されます。



なんなら子供の前で、同僚の前で公開処刑されます。おそらく、僕なら今までやってきたこともやらずに自分の有難さをわからせたいとすら思うかもしれません。


じゃあ、一体どうしたら子供のやる気を引き出せるのか。それは上司やパートナーにかけられてうれしい、意気に感じる言葉を思い浮かべてみるとわかります。


「ありがとう。〇〇さんがうちにいて本当に助かった。」
「〇〇と結婚して本当に良かった。」



このような言葉をかけられるともっとそれにふさわしい人間になろうとしてしまうんですね。具体的な欠点のありがたいわかりやすい指摘など受けなくても。そしてその姿勢がまた評価されると、もっともっと良くなろうという好循環が生まれやすくなります。


子供に対してかける言葉はこれです。


「こんなに頑張ったなんて、お前の父さんで本当によかった。」

「私も勇気がもらえる。」

「どうやったらこんなにたくさんできたの?」

「難しくなかった?」


具体的な言葉はもちろんこれだけではなくさまざまありますが、大事なのは以下のことです。


わが子と話す、ほめる時に大切なこと

①プロセスを頑張りを褒める。(アドラー心理学では褒めるのはよくないといいますが、僕は大人は子供の安全を守ったり教えたりする立場上完全に対等になるのは難しい、と思っているので自然な範囲、回数で褒めるのは実体験からもよいと思っています。)

本心からコメントする。心から子供の取り組みをリスペクトする。(ちょっと大げさは可。)

口に出して子供に伝える

④よかったことについて長く会話をする。


逆にやる気を奪いかねない接し方はこちらです。

わが子のやる気がくじかれる接し方

⓪ダメ出しばかりする。

①直してほしいポイントをわかりやすく伝える。
→子供は大人以上に理屈ではなくて情で動きます。先に今までの頑張りを評価してからでないとほとんど効果がないです。

②結果を褒める
→結果の出やすい簡単なことしかやりたがらなくなることも。

③口に出さない。
→いくら思っていても子供には伝わらない。

④一瞬ほめてすぐに他の話題や、欠点の指摘に移る。
→あとからふりかえるとコミュニケーションを取っている時間のほとんどの時間がダメ出しの時間になっていた、なんてことも。

→親と話し自体をしたくなくなる。



※子育てについての心理学を学びたいという方にはKizunastyleさんのこちらのサイトを紹介致します。


https://kidsna.com/magazine/mother-family-220815-14125

②中学受験に取り組む家庭で子供を褒めることはそんなに重要なのか?



さきほど①で挙げたことはどれくらい重要なのかというと、様々な子供と25000時間以上向かい合っている僕の体験で言うと、



😱子供の志望中学の最新情報を知るより、

😱過去問の傾向を分析して、算数の解き方を優秀な親御さんが一生懸命解き方を教えるより、


💡最新情報を神経をとがらせるのはほどほどにして、

💡過去問対策は塾任せで子供にかける言葉、接し方だけ気にした家庭のエネルギーのある子のほうが合格率も高いですし、入学後の勉強への取り組みも熱心で、

中1から高いお金を払って名門塾に行かせなくても希望を叶えることが多いと断言できるくらい重要です。


やる気になった子供の意欲、理解力とそうでない状態の意欲、理解力は天地の差があります。


いくら周りの大人が工夫して教えようが何をしようが、本人の意欲が高くない状態でかけた時間、お金、労力は後から振り返ると怖いくらい無駄です。


お子さんは立体図形が苦手なのではなく、心のエネルギーが空なのかもしれません。


旅人算のダイヤグラムを必死になって会うたびに教えて、学校の話も聞いてくれないお父さんに嫌気がさしているのかもしれません。

実際僕はそういう生徒さんをたくさん見てきました。


ご両親に評価されている、愛されているという実感を持てず、勉強内容ばかりを熱心に、ある時はご両親から直接、ある時は家庭教師から栄養を入院患者のようにチューブで流し込まれている生徒は、


基本的に大人が見ていなければ極力勉強を避けますし、ごまかします。うそをつくようになります。


これでは何のための中学受験かわかりませんよね。


それはちょうど苛烈なノルマを課され、他の同僚や上司の目を気にして終わりのない残業地獄の中にいるサラリーマンが、実績をごまかそうとするのに似ていると思います。


中学受験はとんでもない勉強時間数を子供に強います。

大人が同じ時間数、毎日会社に行かなくていいから勉強しなさいと言われても厳しいくらいの時間数です。

それを乗り越えることを望むなら、子供に強い強いエネルギーの源を与える必要があります。


それがご両親からの承認なんです。


時に努力を評価した、時に無条件の承認を子供に示してください。

それが子供の大きな勇気になります。

大人の側が未成熟で子供の立場、心理を理解しない中学受験は成功しません。


この記事のまとめ

中学受験のわが子とコミュニケーションをとることは、受験勉強を家で熱心に教えるよりずっと重要で、その際は

⓪中学受験は、子供にとって不健全なくらいの負担を強いるものだということを両親がしっかり理解する。

①結果ではなく、大変なものに向かい合っているそのプロセスを褒める

②本人に直接、その努力に見合うくらいの時間言葉をかける。

③親の、大人の視点から子供の足りない部分ばかりを指摘しない。今までの取り組みを当然と思わず評価する

時に自分の子供にかけている言葉を上司が自分にかけている言葉だと思って振り返ってみる。


最後まで読んでいただきありがとうございました🤗