このくらいのスピーチで受かった! 英検1級面接

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こんな人にこの記事はおすすめ

英検1級の面接問題の模範解答は立派すぎて引いている方。

1級面接の求めるスピーキング能力の水準を知りたい方。




英検1級面接のスピーチは意外と短くても大丈夫!


英検1級面接にはスピーチと質疑応答がありますが、そのスピーチのハードルの高さにたじろいでいる方も多いと思います。



なぜそう感じるかというとやはり過去問の模範解答として載っている英文の分量の多さですね。



だいたい200語以上、場合によっては240語くらい示してあるでしょうか。



もし240語が必要だとすると、1分に120語話す必要が出てきて、


これはネイティブがごく気楽に自分の思ったことを話している時の170語/分前後と比べて、少しゆっくりだが休みなく話さないといけない、ということになるんです。



僕らが難しいテーマについて日本語で意見を求められたときでも、一体100人中何人の人がそんなに淀みなく2分間も話すことができるのでしょうか。




1分の準備時間(メモなどはできない)があるとはいえ、英語を母国語としない人たちにそのレベルを求めるのが英検1級なのでしょうか?



英検ホームページには1級に関して以下のような記述があります。



英検の試験において最終目標となる級です。広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できることが求められます。


この内容の中に社会的テーマに関して1分120語前後のスピードで2分間話すことは含まれないはずだと筆者は考えました。



ちなみに筆者はさまざまな受験指導をしましたが、一般にその試験に求められると思われているものが実際に合格に必要な場合はほとんどないと感じています。



中学受験に必要だと思われているものが備わっているにしては私立中学生は幼く理解力は低いですし、



高校受験で必要なものが備わっているにしては高校生は幼い。



大学生も、すべての試験を潜り抜けてきたはずの大人にしてもそうですよね。



そんなに実力や論理的思考力がある割には占いの本はバカ売れですよね?



話を戻しますが、



同様に考えると英検1級合格に必要とされる語数はおそらく120語から180語くらい。



200語も話せれば相当余裕をもって合格できる域だろうと。




さくら

そんなに少なくて本当にいいの?





実際筆者が本番で話した語数はおそらく140語くらいだった(120かも)と思いますが、それでもスピーチの点数は10点満点中7点でした。




実際英検1級の合格レベルを示したスクールのようなところの記述では高いレベルのことがかいてありますが、



合格者の体験談を見てみると「自分は緊張もあって大したことを話せていない」、「理由が3つではなく2つしか話せなかった」などという人も見かけました。



ここからも140語も話せば十分可能性はある、ということを感じ取れるのではないかと思います。



(3つの理由を210語で話すとするならば、2つだと140語くらいですし、3つで180語なら2つで120語です。)



実際ぎりぎり自然な範囲で少し言いよどみながら話すと、2分で120語くらいになりますので、



よかったらみなさん手元に英文を準備して音読で構いませんので、録音して英語を話してみてください。


史上初?英検1級合格ギリギリスピーチ音声を公開!



以下に筆者の録音した音声データを参考に乗せておきます。



ネイティブの方や1級満点みたいな方の音声は聞く機会があると思いますが、ギリギリのレベル感のスピーチ音声は皆さん聞く機会がないと思うので、



こんなレベルでも可能性があるのかという感じで参考にしていただければと思います。



筆者は下に貼っておいたギリギリ合格バージョン音声くらいの質のスピーチで10点満点中7点でした。



ちなみに発音は10点満点中8点でした。



※解答の文章は、旺文社7日間完成英検1級予想問題ドリルの模範解答を利用しています。



全文だと230語近くありますが、それを解答の点数に応じて削ったり、単語、文を多少変えたりして使っています。




① 137語バージョン

(7点か8点)




当ブログの考える合格ギリギリスピーチ

(6点か7点)




③模範解答を読んだ場合

(9点か10点、発音などの内容以外の要素が完ぺきではないため10点はとれないときもそれなりにありそう)



どうだったでしょうか。そんなもんでいいの?と拍子抜けされたでしょうか。



そういう方はおそらく合格濃厚です!



それとも、意外とレベルが低いといってもこれくらいは話さないといけないのか・・・と思われたでしょうか。




どちらにせよ、ネット上の様々な情報や市販の解説本の模範解答に比べれば、生身の人間でも手が届くレベルだなあと思っていただけたのではないでしょうか。



ただ英語の発音、抑揚などにはみなさんが思ってらっしゃるより意識を持ったほうがいいと思います。




スピーチの内容の評価も、発音などの音声要素が不明瞭だとどうしても下がってしまいますからね。



長いスピーチをたくさん暗記して速く言おうとするより、伝わる発音で相手の様子を確認しながら発言内容を伝えることに気を配って練習した方がいいです。



言っていることがわからなければ高評価のつけようがありませんからね。



その練習の際に、



自分のスピーチを何度も録音して聞いてみることをおすすめします。




筆者も授業中に、生徒さんに自分の英語を聞いてもらうと意外と「こんなもんかあー」という反応の場合も多いです。




1級にしても他の試験にしても合格レベルは思ってるより低いけど、自分のレベルも思ってるより低い というのが、筆者の指導経験からは実際のところではないかなと思っています。



いち早く自分の現在地を知り、明瞭に2分で140語以上話すことを目指せば、合格はぐっと近づくと思います!



問題を体験したことがないからいまいちピンとこない、英検1級の面接を体験してみたいという方はこちら↓







最後までお読みいただきありがとうございます。



今日のまとめです。



この記事のまとめ

英検1級面接は思われているほどのボリュームのスピーチは求められていない。


2分で180語話せれば理想的だが、


140語前後の文章を伝わる発音、イントネーション、表情で2分に収めて話せばおそらく充分。(筆者の見解です。)