お父様、お母様ご存じですか?算数の成績を伸ばすための最重要単元はこれ。

この記事の途中には一部広告があります。





この記事はこんな方におすすめ!

苦手単元を発見して1つずつ学習しているのに、算数の学習には特に時間をかけているのにわが子の算数の成績が伸びない・・・とお悩みの方。


算数の成績が伸びない=”割り算の理解✕”


以前他の記事で算数の最重要単元は「割合」であるというお話をさせていただきましたが、


(確認されたい方はこちらのボタンから↓↓↓)





その割合の基礎にもなり、もちろん他単元での計算の基礎にもなるのが「割り算」なんです。


さくら

足し算、引き算、掛け算だってそうだよね?


そうなんですが、割り算以外の意味は僕が教えてきた経験上理解できて使えているお子さんが多いんです。


(かなり算数が苦手なお子さんでもです)


しかし割り算となるときちんと理解していて使いこなせる(計算問題の答えが出せるということではありません。)生徒さんは多くありません。


たかのり

うちの子は特殊算で得意じゃないものはあるけど、さすがに割り算は大丈夫だな。



実はそうではないかもしれません。


あたらしい特殊算(つるかめ算、旅人算、倍数算・・・)を習うたびに最初戸惑っているお子さんはおそらく・・・


割り算の意味を理解できていません。

割り算には2つの意味がある

①細かく切る

たとえば120÷10の場合、


120センチのチーズ(長いっ)を10個に切る(分ける)ということです。


この意味は小学生のお子さんにとっても動きとリンクさせやすくわかりやすいんです。

②10センチのチーズがいくつ取れるか


こちらはわからないお子さんが多いです。


もっと正確に言うと、


「120センチのチーズを10センチずつに切り分けます。10センチのチーズはいくつとれますか?」


という、いかにも割り算の単元で出される ザ 割り算の問題! という感じであれば、割り算を機械的にあてはめて答えることができるんですが、



「ノートに描いた20センチの線を2センチずつに区切って。」と言われて、



自分の書いたものが8か所にしか分かれていなくても、それが間違いだと気づかないんです。


たとえ、僕が、

ゆう

なんか8個って少なくない?


と言ったとしても頭の中で20÷2=10をして、


「あ!2つ足りないや。」と気づくことはなくて、


定規で2センチずつ測り直して数を数えて、


「あ、10個になる!」という具合なんです。


②の方の意味がわからないと・・・


割る数が小数の割り算やそれを利用する式は立てられなくなるんです。



例えば、


1⃣ 30÷1.5

2⃣ 12÷1.75

3⃣ 0.2÷0.75です。


①の方の 〇÷△ を、〇を△個に分ける。という理解の仕方だと、


3⃣の式なんかは0.75個に分ける???となって頭が爆発してしまいますよね。



分数にしても同じです。



でも②の方の理解の仕方=0.2メートルの中に0.75メートルのテープはいくつ入るか(とれるか)


という考え方なら理解可能ですよね。


ですから、120÷10を


120の中に10は何個入るか ととらえられるようにすることはとても重要なんです!



割り算の2つの意味をつかんでいる子は多くない

僕の経験上は、

サピックスで算数の偏差値45未満、日能研で50未満、栄光ゼミナールで60未満のお子さんは、

この割り算の意味を十分理解して使いこなしていることはないです。


普段の塾のテストでは瞬間的な単元に対する暗記で答えを出しています。



ですから出題範囲が広がったり、問題の難易度が上がったりすると手が出なくなってしまいます。


一度お子さんの成績表を見てもし最近3回のテストの平均の算数の偏差値が上記に満たないようでしたら、割り算の理解の再構築を図ったほうがよいと思います。


また、割合、百分率、相当算、食塩水、速さなどの問題を不得意とするお子さんもやはり同じ傾向があると思います。


(割り算の意味を理解させるやり方については次のところでお話していきます。)



また、割り算の意味をつかめていないと、


頭の中で数を使わない思考が身についてしまう原因になりかねないんです。


具体的に言うと、


「マンション経営で老後の資金作りを。」


「TOEIC700点は難しくない。」


「有効成分配合」


などと言われたときに、簡単な小数の割り算すらする気力を持てずに、


言葉から得た情報を鵜呑みにして、


情報の真偽の判断や行動の選択を周りの信頼できる?人やサービスの提供者側に頼り切って


(=判断を他人に丸投げした状態


行ってしまうことになると僕は感じています。


数字が出てくる話に出くわすと、その内容を自分がすぐに理解できずそれを悟られるのが恥ずかしいので、わかったような顔で(もしくは本人自体もわかっているを誤解している)乗り切るが、


頭の中は思考停止している。


このような方は自分から数字について話したり、自分一人の時に数字を使った思考をすることはなくなり、


結果論理的な思考ができなくなる。


また、広告などの簡単な数字のトリックに騙されることも多くなってしまう。


そういう方がたくさんいるような印象を僕は受けています。


(個人的には割り算の意味がわからないことの最も危険な悪影響は、中学入試に受からないとかそういうことではなくこれである と思っています。)



このお話に興味のある方は下のボタンから東洋経済さんの関連記事をぜひ。





割り算の意味が分からない!の解決法


✅ご両親が教える!

ぜひご両親がこの記事で割り算の2つの意味をご理解いただき、それをお子さんに伝えてください。


塾任せでこの弱点が埋まった例を僕は見たことがありません。


家庭教師の方に習ってもこの部分をメインテーマとして克服させてくれることはないと思います。


おそらくは目の前の単元の一通りの解き方を実演して見せるだけなので。



ですからご両親が立ち上がってください。



お子さんへの教え方としては、


①まず割り算の式を1つ見せてそれを言葉で説明できるか、またはその式が答えになるような文章題を作れるか聞いてみる。



②わかっていない意味についてご両親が穏やかに説明する。(楽しく説明 できれば最高ですがなかなか困難ですよね。)



③理解できた様子だったら、別の式を書いて意味を聞いてみる。



④③もクリア出来たら、割り算の式を使うことになる文章題とそれに対する式と答えを考えてもらってノートに毎日2題くらい2週間くらい書かせる。



⑤それができたら今までできなかった算数の問題のうち模範解答の式に割り算の式が入っているものに取り組んでみてもらう。



めでたく解けるようになっているものがあればOK!





動画などでの学習はご両親がする

動画などで割り算に関する理解を深める方法もなくはないですが、


そもそも小学生のお子さんが動画を一人で見ていぜんわからなかった算数の内容を理解するのは無理があります。


(そんな理解力があるんなら苦労していないっていう話ですよね。)


ですから、動画は理解力の高い大人であるご両親が見て、それをわが子に伝えてください。


動画を見てもなかなか子供に伝わるように教えるのは無理だったという場合はもしよろしければ私にご相談ください。(宣伝すいません💦)







ここまでお読みいただきありがとうございます!


それでは今日のまとめです。


この記事のまとめ


算数が苦手の大きな原因のひとつとして

割り算の2つの意味を理解して使いこなせていないことが挙げられる。



特に120÷10といった割り算の式の


120の中に10がいくつ入るか、という方の意味は理解できていないことが多く、これを使いこなせないと、


小数、分数の割り算の式を立てることは難しくなり、


算数のさまざまな単元や、将来的には数学はもとより、化学や物理などの理系科目も苦手になる。


さらに悪いケースでは、頭の中で数字を使った思考をしないことにもつながってしまう。


少し骨が折れますが、割り算の2つの意味を「将来への超有効な投資」だと思ってお子さんにご自身の時間を使って教えてあげれば、

お子さんには明るい未来が待ってます!


(具体的な教え方は記事内で)