独学純ジャパ英検1級講師が教える、初心者でもわかる!英語が話せる「ダウントランスレーティング」

今回の話は、初心者の方から通訳を目指す方までさまざまなレベルの英語学習者の方が今日から活用できる可能性のある
「DOWNTRANSLATING」についてです。
なんかかっこいい⬆️ですよね。だけど中身もなかなかなんですよ。
💡DOWNTRANSLATINGって何?
簡単に言うと、頭の中に自然と浮かんできた話したい内容を、より易しい(自分にとって英語にしやすい)日本語に変えることです。

例えば?
同窓会行こうかなあ、だけど仲の良かった奴は来ないっていうしなあ、
行くの気まずくない? という文を話したい場合、
「気まずいってなんていうんだろう・・・」ってなってしまう場合が多いですよね。
でも気まずいっていうのはもっと誰でもわかる言葉に変えると、
①「行きたくない」ってことですよね。
これでもだいぶ黙ってしまうよりはコミュニケーションになりますよね🤗
(実際のコミュニケーションの場で、行くの気まずい→行きたくない、に変えて英語にして話せるレベルの日本人の方は実はほとんどいないんです。
だからこの文を瞬時に、生まれつきの英語話者ではない僕らが話すことは相当すばらしいことなんだ、
ということも頭の片隅においていただければと思います。)
ここで、状況をもっと具体的に思い浮かべれば②「歓迎してくれない」なんて日本語が浮かぶかも知れません。
それをもとに英語を作れば、もっと本来言いたいことに近い文を話せそうですね。
ただここでもう一つこの2つのアイデアを英語にするには越えなければいけない山があります。
主語を何にするか(話し始めを何にするか)です。
①なら I で良さそうですね。
問題は②です。これは I で始めるのは難しそうです。
歓迎しないのは相手の方ですもんね。
だからTheyにしてみましょう。(あなたの会話の相手もその人たちを知っている設定です。)
これで晴れて①②を英文に出来そうです!
①I don’t want to go there.
②They don’t welcome me.
実は、この2文を両方言うとよりもともと言いたかったことに近づきそうですね!
③I don’t want to go there because they don’t welcome me.
どうでしょうか?
言いたい日本語をかみ砕く「ダウントランスレーティング」の感覚、体験していただけたでしょうか。
厳密に言えば、上の①のようなものはあまりにも言いたいことを簡略化しすぎていてもはやダウントランスレーティングとは言えないかもしれませんが、
自分の伝えたいことを英語にして相手に伝える、という本来の目的がそこそこ達成できていれば問題ないのではないでしょうか。

でも、日本語の言い換えってけっこうむずかしいよね。
そうなんです。これを難しいと感じる方も多いと思
います。実際高校生などに教えてもスムーズにでき
ない子は少なくありません。
そこで、コツを以下にまとめました。
ダウントランスレーティングのコツ
①その状況を具体的に考える(登場人物や行動など)。
②「気まずい」などの慣用句的表現を使わないようにする。
③練習の時からから何通りも考える習慣をつけておく。
(そうすれば緊張しても1つくらいは出る!)
④完璧を目指さない。
皆さんが英作文を必要とされる場面は、
大学受験生→入試の英作文
それ以上の方→各種英語資格試験や英会話の場
ということが多いかと思います。
その時、
大学受験生は、問題文の日本語をそのまま1語1語英語に直そうとして失敗する場合が多く、
大人の方は、言いたいことをなるべく正確に伝えようと思って、自分の力以上の英文を作ろうとし、沈黙しがちです。
ダウントランスレーティングは、そのどちらも防ぐ
効果がありますので、ぜひ普段の英語学習に取り入
れてみてください。
例えば、1日に10本自分が思いついた短い文を英
語にしてみてください。
そうすれば、少なくとも3回はダウトラ🤗の出番
があるはずです。
ちなみに答え合わせは、翻訳アプリを使って
①自分の作った英文を話すか、入力する。
②それの日本語訳が自分の言いたかったことと60%以上一致しているか確認
すればOKです!(便利な時代ですね!)
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
それでは、この記事のまとめです。
この記事のまとめ
今の英語の知識レベルのままでも今日から英語で話せることを増やす方法がある!
①自分の言いたいことの日本語をダウントランスレーティング(=より簡単な日本語で少し長めに説明)する。
②その際主語についてはIにこだわりすぎず他の主語の使用も考えてみる。
🤔もしもやさしくしすぎて言いたいことの60%くらいしか伝わらない文になったとしても
→ベストな表現を考えて黙りこくっているよりも相手にとってはずっと快適なので良しとする!