TOEIC・英検・大学入試リスニングに効果絶大の学習法
目次

この記事でわかること
💡英文を聞いて理解できるようになるまでに本当に必要なこと、リスニングができない原因
みなさんこんにちは。
この記事では、独学純ジャパで英検1級を取得した筆者が、自身の英語学習+マンツーマン指導歴25000時間の中でつかんだリスニング力の高め方をお伝えしようと思います。
ではさっそくまいります!
💡英文を聞いて理解できるようになるまでに本当に必要なことは何?

英語学習に真剣に取り組まれている学生、社会人のみなさん、リスニング力を高めることについて真剣に考えたことがおありでしょうか。

リスニングって勉強するやつなの?
こんな感じの方も多いと思います。
そこでリスニング力を高めるための勉強がなぜ必要なのかをこれからお話します。
なぜリスニングが英語の技術の中で最重要と言えるのか
リスニングは勉強しないと絶対にだめです。なぜなら、リスニングは英語の中でも唯一自分でコントロールできない分野だからです。

どういうこと?
リスニングだけは基本的に相手がすべてを決める、話すスピード、声の大きさ、抑揚に至るまでみんな話者がそれらを決めて、受け手である僕たちはそれを受け入れるしかない、理解するしかないということです。
リーディングであれば、読むスピードを落とせば理解度が上がったりもする、
ライティングもゆっくり書くことができる。(仕事上で英語のメールを書いたり、学生の方が英語でレポートを書くことなんかを思い浮かべていただければいいと思います。)
スピーキングも堂々とした感じを醸し出しながら 笑 多少言葉を探しながらゆっくりと話したところで、言いたいことが伝わらない、ということにはならないと思います。
しかし、リスニングだけはその出来が圧倒的に相手に依存してしまうんです。
相手の話すスピードが速ければわからない。出される音が自分の思っているものと違えばわからない、ということです。
ですから、リスニング力を習得することは英語学習の中でも肝になる部分だと私は感じています。
では、リスニング力はどうやって高めればいいんでしょうか。
よく言われるのは、リスニングの問題集を解くことでしょうか。
しかしただ解くだけではリスニング力が伸びるかどうかは運任せになってしまいます。
自分の才能まかせにならず、練習しただけ着実にリスニング力が伸びる練習方法を以下に紹介します。
リスニング力トレーニング法/リスニング力の正体
💡リスニング力を伸ばすためのトレーニング
手順🙉
1.受けたい試験の解答冊子にある印刷された英文にSVOCをふる。
2.日本語訳と徹底的に比べ完全に納得する。
3.その英文を瞬時に話せるまで練習をする。(完全に10回言えるくらいを目安に。)
これをリスニング問題2回分ほど3周以上終える。
4.そのあと残っている問題に関しては通常の問題集のように使い、問題を解いて理解できなかった英文に対してだけ1~3を行う。
これを終えた後には単にリスニングの問題を解くだけなんて簡単!に思えるレベルになっているはずです。
人によっては英語が話せるようになっていると思います。(この方法は僕が英語を話せるようになった方法そのままです)
リーディングのスピードまでも上がります。
この練習をおすすめする僕がリスニング力とは結局こういうもの と考えているのが以下です。
リスニング力の正体(この練習をする理由)
ある英文を聞き取って理解できるようになるには
①その英文を印刷されている状態で、英文が
読まれる時間以内に(1文4秒とか)わかる
ようになること。
(手順1と2に対応してます。)
②自分もその英文を話せること。
(手順3)
③話す際の発音や抑揚(調子の上がり下がり)、スピードがある程度ネイティブのそれに近いこと。
以上が必要です。
ただ英語を日常で流したりして「耳」を鍛えようとしても、①もできない状態では無駄になってしまいます。
本当は③までできるのが理想的ですが、上の記述では最低限ということで、②までを身につけるようなトレーニング内容にしてあります。
※リスニング対策をあまりしないで本番で実際に得点できた合格者もいますが、彼らの言う「過去問のリスニングを一通り解く」のみなどという話は真に受けないでください。
そういう方は英語の基礎力や文に対する理解力が高かった方ですし、そんな彼らも「話せるまで練習」をしていないせいで、英語はほとんど話せず、
ネイティブの言っていることを実際のビジネスの場などではほとんど理解できず、勉強しなおすor英語を諦めることになっているんです。

なんかもう少し簡単かと思ってたのに、リスニングできるようになるって大変そう・・・
大変なのは否定しませんが、ここでお話した練習法でリスニング学習をすると英語の基礎力が大幅UP⬆️⬆️することを保証します。
どうやればリスニング力が伸びるか明確な指針もないまま時間とお金を浪費していくよりはずっと良い選択なのではないかと思います。
その練習効果は、長文読解練習などにも大きく表れてきますし、英語を今後実際に使えるかどうかにも大きく影響してきます。
ちなみに、日本で英語を話せる人は1%いるのか怪しいレベルです。
10%や20%と書いてあるサイトも多いですが、身の回りの人のことを考えてみればありえない数字であることは明白だと思います。
(少し古いですがこれについて研究されている方の論文です。
日本版総合的社会調査共同研究拠点研究論文集[9] (daishodai.ac.jp))
つまり、将来話せない99%側に属するであろう周りの人と同じ受験向けの英語の勉強をしていても、話せるようには決してならないということです。
また、そんなやり方では入試ですら不合格になることも今後はますます増えるでしょう(今後英語入試において「本当に英語が使えるのかを試す」傾向は強くなる一方だと思いますので)。
ですから、少し大変でもこの勉強法をおすすめしたいと思います。
実際僕の生徒たちは、このような勉強法の手応えから大学入学後も英語の学習を続け、英語力を伸ばし内定を勝ち取ったり、
なにより自分に自信を持てるようになっています。(もともとは勉強が得意とは言えない子たちです。)
この勉強法によるリスニング対策はTOEICなどを受験される方なら今すぐ始めれば良いですし、大学受験を考えている高校生の方なら以下を参考にしてみてください。
🤔いつから大学受験のリスニング対策は始められる?
高校2年から始められます。(河合塾の模試なら偏差値55くらい、進研模試なら65、駿台なら50くらい以上の方でしょうか)
もちろん成績抜群の方は高1でもOK!
高3、浪人生のあなたは今日から始めてください。(これは本気でいってます。手遅れになりかかってます。)
手順1で詰まる方は、(自分が詰まっているとわかる方は伸びる方です)5文型について学んでからトライしてください。
自分の発音にもリーディング力にも自信があるのに、練習してもリスニング力が伸びないのはなぜ?

この題名のような方はおそらくこれからお話しすることが原因なのでは?と僕は思います。
リスニングは本当に短い時間で音が流れていって、後戻りも決してできません。
そのため、

さっき聞いたとこどういう意味かな?
と考えてしまうだけで、(考えるというよりはむしろ無意識のうちに脳がさっきの音について思考をしてしまうのでしょうが)そこから数秒間の音は全く聞き取れなくなってしまいます。(聞いても記憶に残りません)

いやいやいや、考えながらもそれなりに聞いてるってー
しょうたのように思われる方も多いと思います。
僕もそう思っていました。
ちょっと以下の動画をご覧ください。
(ぜひご覧になってからその先の文章は読んで下さい。ネタバレになっちゃいますので)
https://www.youtube.com/watch?v=UYBLVPI2eQ8
どうですか、気づきましたか?
あれの存在に?
僕は全く気づきませんでした。
人間ってこんなにも他のことに意識がいくと周りのことが把握できなくなるんですね。
僕はリスニングの時にこの「ゴリラスルー現象」が起こっている方は多いのではないか、と考えてこれまで指導してきました。
この現象を回避するために僕が生徒さんたちにいつもするアドバイスは、
聞いた単語をもごもご口を動かして言いながら(声は出さない)リスニングする
ということです。
そうすると英語を日本語に訳そうとして脳に負荷がかかり今流れている英語の音をキャッチできなくなることを防げると思ったからなんです。
実際僕自身はこの方法で英検1級のリスニング問題の正解が5問前後増えましたし(5問増えるのに要した練習所要時間はたったの4時間くらいです。)
生徒さんたちもこのもごもご(マンブリング)をするようにいうとほぼ例外なく点数が伸びました。
みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今日のまとめです。
この記事のまとめ
リスニング力をアップするには
①英文を聞いてわかるまでのプロセスを理解したうえで、
②リスニング対策問題集(英検準2級、2級の過去問が難しすぎず易しすぎずおすすめ)の1文1文にSVOCをしっかり振り、
③和訳と英語も照らし合わせ
④話せるまで繰り返す。(より詳しい内容は本文で)
この練習は英語を実際に使える未来に直結する!
意味の分からない単語、聞き取れなかった表現に振り回されて、そのあとが嘘みたいに記憶に残らなくなるゴリラスルー現象(勝手に名付けただけです)の対策には、
もごもご英語復唱法(マンブリング)がおすすめ!